ティーダ出版より『古城の伝説』(坂井貴祐 作曲)が出版されました。
ブラスバンド(金管バンド) 販売譜
2019年3月28日、ティーダ出版より『古城の伝説』(坂井貴祐 作曲)の楽譜が販売開始になりました。CD「金管バンド コンクール自由曲ライブラリー vol.10」のための書き下ろし作品で、【管楽器には連続した16分音符が1度も出てこない(一番細かくて「付点8分音符+16分音符」のリズム) 】 【 やや難しそうな跳躍の音型には代替案を示してある 】 【 スネアドラムにロールが出てこない 】 など、小学生でも取り組みやすいように考慮しています。
「さてどんなブラスバンド曲を書こうか、小学生にもわかりやすいテーマがいいな」と考えていた時に、ふと頭に浮かんだ風景があります。 それは「霧がかった景色の遠くに見える古城」、そして「いにしえの時代の騎士たちが戦いに出かける姿」です。
本作「古城の伝説」は、そのイメージをきっかけとして書きました。
曲の冒頭、遠くに見えている古城が少しずつクローズアップされていき、[A]2小節前で目の前に現れます。 [A]からは騎士たちが戦いの地へと出かけていく場面です。そこから先は、描写音楽というわけではなく「音楽の流れ」を考えて制作していますが、演奏の方向性を統一するために、なにか独自のストーリーを作ってイメージを共有するのも良いかもしれません。
[R]からはコーダ。冒頭場面の変形と中間部の再現が属音のベースライン上に順次現れ、「8分音符4つの音型」「付点のリズム」に集約されたのち、ト長調の主和音が高らかに鳴らされ、終了します。
(スコアに載せた解説より)
編成について
楽器構成は以下の通りです。
E♭Cornet B♭Cornet 1/2/3 Flugelhorn Alto Horn 1/2/3 Baritone Trombone 1/2/3 Euphonium Tuba | Timpani Percussion 1 └Snare Drum Percussion 2 ├ Suspended Cymbal └ Crash Cymbals Percussion 3 └Tubular Bells |
YouTubeで試聴
楽譜浄書ソフト用オーケストラ音源「NOTE PERFORMER 3」で鳴らしたものですが、曲の雰囲気や音色感がよく再現されています。