【坂井貴祐 作品】アンサンブルコンテスト向け、オススメ曲10選
私が今までに作った作品の中から、アンサンブルコンテストで好評いただいているものを中心に10曲選んでみました。選曲のご参考に(「🎖」アイコンは全国大会演奏曲)。
3つの情景(金管8重奏)🎖
タイトルが表すとおり、雰囲気の異なる3曲からなる組曲。第1曲目の冒頭に出てくるリズム音型と同後半に出てくるファンファーレ風の音型が3曲すべてに現れ、統一感を出しています。「坂井作品と言えば!」でこの作品を挙げる方も多く、現段階では私のアンサンブル作品の代表作となっています。8重奏版の他5重奏版もあり。
出版社:ブレーン株式会社
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こちらもオススメ (Brass 8):
シアターミュージック パート1(ブレーン)、ルナパーク(ブレーン)
ペンタグラム(サクソフォーン4重奏)🎖
「5」という数字にこだわり、拍子は「5拍子」、使われる音程は「完全5度」を多用、ソナタ形式として見た場合は「序奏」「提示部」「展開部」「再現部」「コーダ」というように構造も5つに分けられる、という少々強引なこじつけのもと制作。ちなみに太陽系で5番目の惑星は……。
出版社:ブレーン株式会社
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こちらもオススメ (Sax 4):
アリオーソとトッカータ(ブレーン)、プラサ・デ・エスパーニャ(フォスター)
リムセ・ファンタジー(クラリネット8重奏)
「リムセ」とはアイヌ語で踊り歌のこと。この作品では、そのリムセの中から「クリムセ」(弓の舞)、「フッタレチュイ」(黒髪の踊り・松の木の踊り)、「サロルンリムセ」(鶴の舞)、「エムシリムセ」(剣の舞) などを引用し、自由に組み立てました。アイヌの音楽にはこの「リムセ」の他に「ウポポ」(座り歌) 等がありますが、そのウポポの特徴である「ウコウク」(旋律を輪唱のように1拍ずつずらして歌い継ぐ) から発想を得た動きも一部取り入れています。
出版社:ネクサス音楽出版
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こちらもオススメ (Cl 8):アンダルシアの風(CAFUA)
木管三重奏のためのカプリス(木管3重奏)🎖
曲は最弱奏のクラリネットソロに始まり、ゆったりした3重奏が一度クライマックスを作ったのち再びクラリネットソロに収斂、その後速いテンポの主要部分へと入る、という流れで進みます。「カプリス」(=気まぐれ)というタイトルが示すとおり、思いついたように曲想が何度か変わり、そして繰り返されますが、各旋律は共通した素材から作られ、関連し合っています。
出版社:ブレーン株式会社
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こちらもオススメ (WW 3):モノローグとタランテラ(CAFUA)🎖
ガウデーテ・ヴァリエーション(トロンボーン4重奏)
16世紀に作曲されたと考えられているクリスマスキャロル「Gaudete」(喜びたまえ)の旋律を用いた変奏曲。曲は「イントロダクション – テーマ – ヴァリエーション1 – ヴァリエーション2 – ヴァリエーション3 – テーマ」という構成で作られています。
出版社:ネクサス音楽出版
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スペイン嬉遊曲(管打8重奏)
3つの楽章からなるスペイン風の嬉遊曲。1・3楽章ではスペインの「熱気」を、2楽章では「夜の静けさと優しさ」を表現しました。金管7重奏+打楽器1という編成の8重奏です。
出版社:ブレーン株式会社
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プレイ・タグ(打楽器5重奏)
タイトルの「PLAY TAG」とは「鬼ごっこ」という意味。小さい頃に誰もが遊んだであろういろいろな「鬼ごっこ」を、打楽器の音に置き換えて表現してみました。なお、打楽器奏者の個性を出せるよう、曲中には「アドリブ」が随所に組み込まれています。
出版社:ブレーン株式会社
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こちらもオススメ (Perc 5):佐保姫幻想(ブレーン)
ここから3曲は、近年のアンサンブルコンテストで急激にシェアを増やしている「フレキシブルアンサンブル」(さまざまな楽器の組み合わせで演奏できる) の形態で書いた作品を紹介します。
薫風(中低音フレックス4重奏)
北アルプス吹奏楽団ユーフォニアム・テューバ四重奏の委嘱により作曲。出版に伴い、より幅広い奏者に演奏してもらえるよう中低音フレキシブルアンサンブルとして改編しました(ここに掲載した参考音源は、Euph. / Hrn. / Trb. / Tuba という楽器の組み合わせで演奏)。初夏に富山を吹き抜ける、穏やかであり爽やかでもある「あいの風」のイメージを音にしています。
出版社:ブレーン株式会社
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さくらの主題によるラプソディ(フレックス5重奏)
伝統的な日本の歌曲『さくら』の主題を用いた作品。金管5重奏、フルート5重奏、クラリネット5重奏、サックス5重奏をはじめ、様々な組み合わせでの演奏が可能です(ここに掲載した参考音源は金管5重奏として演奏)。
出版社:ウィンズスコア
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ムーンダンス(フレックス7重奏)
「ある民族に古代から伝わる、月の下で行う踊り」という架空の儀式をイメージした作品。「民族風」を表現するためにアイリッシュ・ダンス的な要素を取り入れています。オリジナルはFl. / A.Sax. / Trb×2 / Euph. / Tuba / Perc. という変則的な7重奏ですが、出版にあたり、より広く演奏できるようフレキシブル7重奏として組み直しました(ここに掲載した参考音源はオリジナルの楽器編成)。いわゆる「マルチグレード」の考え方によって作曲しています。
出版社:ロケットミュージック
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