『コンポーザーサークル』第1回 勉強会
「若手・中堅作曲家の更なる飛躍と海外での吹奏楽事情を広く理解するために」と発足した『コンポーザーサークル』に参加するため、神田にあるブレーン株式会社の東京支店に行ってきました。
21 世紀の吹奏楽“響宴”事務局長である越川氏のもと、相談役に後藤洋先生、オブザーバーに林紀人先生を迎えて発足したこの会。
今回は講師として東京佼成 W.O.のサクソフォーン奏者・仲田守氏がお越しになり、「アメリカの吹奏楽界を取り巻く現状」についていろいろと説明してくださいました。
アメリカの「CBDNA」(全米大学バンド指導者協会)を手本にして創設された「JWECC」(日本管楽合奏指揮者会議)の代表を務められ、日本の吹奏楽の発展にご尽力されている仲田氏。お話にも説得力があります。
要所要所で後藤先生が補足説明や裏話も聞かせてくださり、理解がより深められました。
<主な内容>
- 「CBDNA」「WASBE」「ミッドウエストクリニック」の3大大会についての特徴や相違点
- アメリカのスクールバンド事情
- アメリカでの「芸術的作品」と「教育的作品」の動向
- アメリカでの体系化された委嘱料の制度やコンソーシアム(協同委嘱)について
- ジョンマッキーを中心とした最近注目されている作曲家の作品試聴&スコア閲覧
- 上記を踏まえた上での日本の吹奏楽界についていろいろ
<出席者>
- 仲田守、後藤洋、林紀人
- 黒川圭一、坂井貴祐、坂田雅弘、清水大輔、高橋宏樹、樽屋雅徳、中橋愛生、福田洋介、三浦秀秋
オリジナルテキストと豊富な資料が用意された密度の濃い勉強会は、その後場所を居酒屋の個室に移し第2ラウンドへ突入。「吹奏楽」や「作品」に関連した率直な意見が飛び交いまくる大ディスカッション大会へと発展したのでした。