『小編成レパートリー・コレクション Vol.4』レコーディング(木村吉宏/フィルハーモニックウインズ大阪)

『小編成レパートリー・コレクション Vol.4』レコーディング(木村吉宏/フィルハーモニックウインズ大阪)

明日からレコーディングが行われる『小編成レパートリー・コレクション Vol.4』(ブレーン) のリハーサル立ち会いのため、大阪に行ってきました。

このCDに私の『吹奏楽のための叙事詩「ジャンヌ・ダルク」より』(コンクール・エディション) が収録されます(指揮:木村吉宏先生、演奏:フィルハーモニックウインズ大阪)。

リハーサル&レコーディング会場は「ユーベルホール」。大阪国際空港(伊丹空港)から大阪モノレールに乗り、さらに阪急宝塚線、能勢電鉄と乗り継いで「ときわ台」駅で下車します。

ホールに到着すると井澗昌樹さんの作品のリハーサルが行われていました。去年のフォスターミュージックのレコーディングで聴いた「愛の祭壇」同様、氏の作品はグッと心を惹きつけられます。

休憩中の風景

休憩を挟んでからは私の「ジャンヌ・ダルク」。木村先生から

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木村先生
他の部分は大丈夫だけど、レクイエム部分がどうもしっくりいかないんだよね。

とのコメントがあり、そこの部分から始められることになりました。

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木村先生
ちょっとトランペットのミュート音が気になるかなぁ…。外してやってみる?
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昔、葬送の時にトランペットのベルには黒い布を覆って演奏したそうで、その再現をしてみたんですよ…。
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木村先生
そうか。じゃあ、布をかぶせてやってみようか。

(――布をかぶせて演奏してみる――)

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木村先生
これだね!
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これですね!

……こういうやりとりをしながら全体のバランス調整、場合によっては木村先生提案による楽譜の書き換えも行い、翌日のレコーディングに備えます。

木村先生とフィルハーモニックウインズ大阪さんの関係は非常に良好のようで、リハーサルは終始和やかな雰囲気の中で行われました。

ちなみに、楽屋のひとつはすでにレコーディング用のコントロールルームとしてセッティングが終わっており、リハーサル中もオペレーターの方が色々と調整をされていました。レコーディング本番時はここにディレクターや関係者の方々が集まり、演奏をモニターしながら気づいた点などをマイクを通してホールへと伝えていきます。

今回はレコーディング本番での「作曲者立ち会い」は無しとのことなので、私はリハーサル終了後、一足先に帰路につきました。

さて、気になる収録曲ですが、以下のものを予定しているそうです。

<収録予定曲>

  • レパントの海戦(広瀬勇人)
  • いつも風巡り会う空(福島弘和)
  • フェニックス(八木澤教司)
  • 恋す蝶(井澗昌樹)
  • アベージュアルカンシェル(福島弘和)
  • 喜びの島(ドビュッシー/小野寺 真 編曲)
  • 吹奏楽のための叙事詩「ジャンヌ・ダルク」より(坂井貴祐)
  • フニクリ・フニクラ狂詩曲(デンツァ/後藤 洋 編曲)
  • キイウエストピンク(西邑由記子)

追記(2017/04/01)

ブレーンミュージックの公式YouTubeチャンネルに、このレコーディング時の音源がフルサイズで公開されました。

2017年以降のレコーディングレポートは「CDリリース情報」カテゴリーの各ページ内に掲載しています。